unique report / えい

[えい]Dear 彩月さん/RAND



求道者系アーティストの描く玄人向けメンエス



公式HP曰く

『趣味も施術もアーティスティックな

のほほんセラピスト』な彩月さん。


 クラフトビールとサウナをこよなく愛し、

オーガニックな食材を活用してやさしく

ナチュラルな料理をつくったりもする。


音楽はダンスミュージックを中心に

レゲエやダブ、エレクトロニカ、

ヒップホップなど多様な要素が取り入られた

音楽がお気に入り。



そしてシュルレアリスム的な魅力がある絵を

描くアーティストでもある。


 その一方でタイ古式の施術者として

確かなキャリアを有し、

クラニオセイクラルを学びつつ、

さらにアーユルヴェーダで

ディプロマ(修了証)を取得するという

研究熱心な一面を持つ

シーカー(seeker:求道者)でもある。


 このアーティストとしての自由に

色々なものを受入れることのできる多様性と

シーカーとして情熱的に突き詰める

究極性というコラボレーションは

彩月さんの施術の幅広さ、

いわばメンエスの個性として

接客から施術にまで大きく投影されます。



「接客は丁寧よりも明るさや親しみ重視で、

虚礼にならないように。」


「施術は技術よりも心で、

相手を置いていかないように。」



 接客がとても丁寧であれば

安定して受け手の満足は得られる。

でも距離感やよそよそしさも出てしまう。

それでは寄り添うこと自体に価値がある

メンエスでは高みを目指すことにならない。


技量が高度になれば

フィジカル的な効果は高まる。

そしてすぐれた施術者ほど受け手の

声なき声を感じ取る。

しかしそうして施術者が良いと感じた施術が

受け手のニーズに対する最善の答えかというと

必ずしもそうでもない。


満足とはニーズが満たされて発生するもので、

感動とはニーズを満たし、

さらに上回ったところに発生する。


では受け手のニーズを満たしつつ、

それを越える感動や癒しを与える道とは

どんなものなのか。


 彩月さんの目指す施術、いや世界とは、

施術者と受け手が互いの心を

和らげて謹み敬い、

雰囲気を清浄にしたその先に広がる、

とても気高く

そして優しい世界のような気がします。

しかし、それ故にその道はとても遠く険しく、

困難です。


ではどうするか。答えは古今独歩の

日ノ本一の茶道の具現者、

千利休の咆哮にあり。


「茶の湯とは ただ湯をわかし 

茶をたてて 飲むばかりなる本を知るべし」


侘びの極地、『本』、基本。もっとも大切で、

もっとも困難なもの。雲に隠れた山の頂。


 この基本を胸に抱きながら、技を望み、

技に飲まれず、技を制し、技を使う。

これが彩月さんのアートであり、

すなわちメンエスなのではないかと思います。


 的確な指圧や痛気持ちいいギリギリを

突いてくるストレッチ、とても滑らかで

繊細なタッチによるマッサージは

まさにアートそのもので、

まるで寄せては返す波の動きに

身をゆだねているような安らぎを、

そしてその波に洗われる砂のように

引き込まれる快感に似た感覚を

感じさせてくれます。


 この複雑かつ繊細な

アーティスティック・メンエスは、

まだまだ始まったばかり。

坂の上の雲のように道には

先があるのでしょう。

正直、玄人向けとも思えなくないですが、

心配ご無用。研究熱心で

多様性の権化のような彩月さんは、

その人その人によって施術を通して

いろいろな入口を見せてくれるはず。


でも、注意してください。

その入口にうっかり足を踏み入れたら最後。

沼に嵌まりますよ。

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